現状は、若い方は、相手に自分の本音を伝える事が苦手な人が多いです。
理由の一つは、メールで済ませる事が多くなり、対面でのコミュニケーションに慣れていない事です。又、人から傷つけられたり、人を傷つける事を極端に怖れている人が多いということもあります。年齢を重ねている方は、どこか日本人の気質で「沈黙は美学」「以心伝心」「あ・うんの呼吸」といった意識があり、多くを伝える事を良しとしない方も多いです。つまり、「そこまで言わないでも分かるでしょ」という風に思いがちです。しかし、多くの方が本心では自分の想いを伝えたいと思っています。
伝える力は心の状態と関係しています
人に何かを伝えるというのはエネルギーのいるものです。
心にエネルギーがなければ、自分に自信がなければ説得力をもって伝える事はできません。伝えるためには、自分が何故伝えたいのか、何のために伝えたいのかを明確にし、伝える人が心に自分軸を確立している必要があります。自分軸ができていれば、伝える人の声、表情、姿勢等に現れ、伝える人のパッションが相手の心に響いていくものです。
伝わる力は、テクニックがいります
では、伝える力があれば、自分軸があればどう伝えてもいいのでしょうか?そこが違うのです。伝える力があっても、相手に伝わるとは限りません。難しいのは、人によってどの伝え方が有効なのかがみんな違うという点です。よく質問で「こういう場合はどうすればいいですか?」と質問されますが、一概に答えを出せるものではありません。その人の相手に対する認識が正しいとは限らないからです。
大切な事は、しっかり相手を見極め、相手に合わせた伝わり方をする事です。そのためには、様々なテクニックがあります。それを学び、そのテクニックに磨きをかけていく事が必要です!
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