私は、介護従事者の方々の人材育成もかなりさせて頂いています。研修を実施して思う事は、介護に携わる方々は、全般的に真面目で素直な方がとても多い気がしています。ただ、企業と違って、人材育成をされているところが少ないので、離職率が高くなってしまうのだと思います。より良いサービスを提供するためには、研修だけではなく、人材を育成していく仕組みづくりが必須です。
ある施設の事例
先日、5年以上も毎年、研修を導入してくださっている介護施設様で中堅職員の方々にフォローアップ研修を実施して参りました。
そこは、3つの施設が、其々の施設の情報交換のねらいも兼ねて合同で研修を年に2回程、終日で実施しております。受講生の中には毎年参加され、責任ある役につかれて采配を揮えるまでに成長された方もいらっしゃいます。
その方は参加する度に、毎回色々な事に気づかされるんです。とおっしゃっています。又、中堅だけでなく、多くの職員にこの研修を受講させてほしいと要望してくださる方もいらっしゃいます。この施設様が上手くいっているのは、育成の必要性を上司が理解し、継続し、上司がきちんとその成長を褒める土壌ができているからだと思います。
人材こそ宝!
医療・介護の現場の人材育成は全般的に遅れています。でも、この分野こそ、人材が宝です。これからの高齢化社会を支える介護職という崇高なお仕事にプライドとやりがいをもってお仕事をして頂きたいです。
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