八巻理恵のWEB限定コラム「こころに語る。」

連載・第2回
どんな人を採用するかで決まる組織のチーム力
コラム罫

私は、20年以上企業、医療、介護の分野で集合型の研修をしていますが、研修の効果の度合いが個人によって違います。私の研修は、月に1回から2回、最低半年は継続して頂きます。その理由は、人間の習慣はそんなに簡単に変わらないので単発の研修では効果があまり見込めないからです。半年から1年かけてくると、殆どの受講生が仕事に対する取り組み方が変化すると同時に、受講生どおしが非常に仲良くなります。研修のねらいの一つは、組織の雰囲気を良くしてチーム力を上げる事でもあるので研修としても成功するわけです。

研修で変わる人と変わらない人

半年かけて、研修を実施し、色々研修外での工夫もあるので、人格が改造されたのではないかというくらい成長される方もいらっしゃるわけです。これは、自己肯定感が高くなることに起因している場合がとても多いです。つまり自信を持つことができる様になるのです。ベテランの方でも初心に帰れたと涙を流される方も少なくありません。

しかし、表情が硬く、研修に対して、斜に構えて、自己開示を最後までしないという方も長い講師歴の間には遭遇するわけです。稀の稀ではあるのですが・・・
こういう方に対しは、ご担当者様に研修で教育する前の、その方の生育歴やトラウマ的な体験が強すぎると伝え、残念ながら集合型の研修だけでは変わらないと伝えます。

医療・介護というサービス業では、
人柄の良い人を採用することが重要です!

一人の暗い表情やネガティブ発言は、組織の雰囲気とチーム力に大きく影響します。知識や技術は、研修で補えます。又、私の研修の軸になっている、セルフコーチング、コミュニケーション、コーチングスキルも研修で習得できます。しかし、人柄や性格が極端に負では、変わらないどころか他者への悪影響を及ぼします。そういう意味で採用の段階で人柄を重視する事はとても重要です。



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