八巻理恵のWEB限定コラム「こころに語る。」

連載・第3回
発展する組織に欠かせないリーダーの発想の転換
コラム罫

最近、頻繁に聞かれるのが経営者や管理職の方々の苦悩です。その中でも、圧倒的に多いのが、人の育成の仕方がわからなくなってしまったという声です。企業でも病院でも、今までは、そんなに気を使わなくても、あるいは言葉を発しなくても、社員や職員と意思疎通ができたのに、最近は、昔の様にはいかない。例えば、リーダーは、自分の事を理解してくれているだろうと思っていたが、実は理解されていない。

又、伝達が上手くいかないためもあり、連帯感ができにくく、結果的に帰属意識が薄くなり、離職率が上がってしまうという負のスパイラルに陥ってしまう組織も多いです。この現状を打破していくためには、リーダーの方々のコミュニケーションにおける発想の転換が必要になります。

リーダーに必要な柔軟性

リーダーは、人の行動を正しいか誤りかという基準で判断し発言するという発想から人の行動パターンや思考パターンは、個人によって、皆違うという基準で発想する様に
変換する必要があります。リーダーに必要なのは、実は多様性や柔軟性なのです。

そして、それらを手に入れるためには、今までの様にトップダウンで教えて育成するというスタイルでなく、コーチングスキルを身に付ける事が重要になります。つまり、双方の円滑なコミュニケーションをとり、職員の自発性を促し成長させるというスタイルへの転換です。

自分の関わり方を変えて相手の反応を変化させる!

人は、誰でも苦手な人に会えば、相手が移動になってくれないかな。あるいは、なんとか相手が変わってくれないかなと思うものです。しかしながら、それらは、なかなか自分の望み通りにはいきません。相手の言動に苦悩するよりも、自分のスタイルを変化させる方がよっぽど生産的なのです。

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