八巻理恵のWEB限定コラム「こころに語る。」

連載・第12回
セルフコーチングとコーチングの違い
コラム罫

2009年に拙著「セルフコーチング」を出版した際には、セルフコーチングという言葉は無かったのですが、最近認知されてきたのか非常によく目にしたり、聞いたりします。コーチングとセルフコーチングの違いは、コーチングは他者に質問をするもので、セルフコーチングは、自問自答です。
セルフコーチングができれば必ずコーチングはできる様になります。

良いコーチになり、人を育成していくためには、自分が自分を知り、自分を成長させるプロセスをしっかり体験していることが非常に重要です。私の研修では、どんなテーマでもセルフコーチングがベースになっています。

良い質問が人生の質を変える!

人は、無意識に自問自答をしているものです。人によっては、
「なんでいつもこんな風に自分はダメなのだろう?」
「何が悪かったのだろう?」
「どうすれば良かったのだろう?」
「何であんな事をしてしまったのだろう?」
「何であんな事を言ってしまったのだろう?」等
過去の負の出来事に意識がいき、自分を責めたり、後悔している事の多い方は上記の様な自問自答をして負のスパイラルから抜ける事が出来ずにいます。

自分に投げかける質問の質を変えると負のスパイラルから抜ける事ができます。例えば、「この困難を乗り越えたら、どんな風に成長できるだろう?」「この失敗の体験は次のステップにどう活かせるだろう?」こういう風に質問をする習慣ができると意識は前向きに変わります。良い質問は人生の質を変えていきます。

セミナーや研修で気づかれること

セミナーや研修をさせて頂き多くの方々が気付く事はセルフコーチングの必要性です。
多くの方々は、自分のモチベーションが下がっていたり、他者とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、ストレスを解放したかったり、プライベートでも職場でも様々な悩みを抱えています。そして、人は多くの場合、その問題を解決するために、他者が変わって欲しい、職場環境が変わって欲しいと望むものです。

でも、本当は一番変わるべきは、自分であり、自分が変わる事で、あらゆるものが変わって見えてきて、自分が「今・ここ」で行動すべき事がまだまだあるという事に気づかれます。


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