八巻理恵のWEB限定コラム「こころに語る。」

連載・第7回
人間関係とストレス
コラム罫

私は、色々な組織でストレスマネージメントの研修をさせて頂きます。それだけ、どの分野でも、ストレスフルな方がとても多いのです。ストレスの原因は、忙しすぎるとか賃金に不満があるという物理的な要因よりも人間関係の問題による場合が多いです。

現状の日本は、統一された教育があるわけではなく、個々人が入手している情報や経験の違いから、価値観が非常に多様化し、様々な考え方や言動の人が増えています。そこで、自分の経験値と違う他者を理解し、他者との信頼関係を構築していくのが非常に困難になっています。

柔軟性が大事!

ストレスを抱えがちな方々の共通点の1つは、自己の考え方や物事の受け止め方、仕事のやり方等に関して自己流に固執しているということがあります。更に加速すると、おしつけがましくもなります。

物事を上手く運ぶためには、柔軟な気持ちが大事です。それは、自分の視点に偏るだけではなく、時に相手の立場に立つということです。相手の身になる、相手の経験値をおもんぱかり相手の視点を受け入れる事です。それらの事ができないと、自分で自分の首を絞めることに繋がります。

知っていると得する知覚位置の変換

その問題を解決するために、知っておくべき点は人の視点は3つあるという事です。自分の視点で考える。相手の身になって考える。更にニュートラルな視点で相手や自分をも俯瞰してみることです。この3つの視点を持っていると柔軟性が養われ自分が楽になれます。

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